トップページ > 犬という動物

犬の社会化期における学習

この社会化期に関して犬猫行動学者であるDr.J.W.S.Bradshaw氏著に次のように書います。(抜粋)

 「社会化期初期における子犬の行動は新しい刺激、特に他の犬や人間含む動く物体に進んで近づいていくという点が特徴的である。また、尾を振ったり、前足の一方を持ち上げるなどの遊びを誘発する行動を含む社会的信号をはっきりと送るようにもなる。社会的遊びに興じている時、子犬は経験的にかみつき抑制を学び、また吠えることも覚える。成犬の性行動の早期出現も、4〜5週齢の子犬の遊びの中でよく観察される。子犬はいずれの性別であっても遊びの中で互いの背にマウンティングをし、腰を動かしたりするのである。これと同様に、何かに飛びつき、振り回すというような獲物を捕獲・殺生する行動パターンもこの時期に出現する。

遊びを通して認められないことも学ぶ

こうして、社会化期を通して子犬は、互いに、また、母犬との相互作用の中で社会的に容認される行動とそうでない行動を学習するにつれ、遊びをどんどんと「高度化」させていくのである。さらに、遊びの中で体験する支配と服従が、後に犬社会における社会的地位の差を子犬が受け入れる下地となっていくのである。

わずかな経験でものちに影響する


 社会化期初期は社会的関係の形成にとって重要な時期であり、この時期のたとえわずかな経験であっても後の行動に長期的な影響を与えている。ThomsonとHeron氏(1954年)は、4週齢から7週齢までの間、極めて制限された環境の中でしか過ごすことのできなかった子犬は、その後、新しい状況に対して探究心旺盛になり、普通に育てられた子犬であれば通常避けるであろう有害な刺激に対しても接近する不適切な行動をみせることを発見した。

さらに、単純な迷路などをこなす能力に劣っており、これは複雑な環境の経験が欠如しているためであると考えられた。また、Fuller(1964年)氏は、4週齢から16週齢まで子犬を制限された環境で育てている。この子犬には、その特徴として極端な活動性と社会的接触度の減少など、彼のいうところの「隔離症候群」が現れた。

生後4週から8週までが犬格形成に重要な時期

さらに、ScottとFuller氏(1965年)は、4週齢から12週齢まで、人間と全く接触させずに子犬を育てている。その結果、この子犬は人間との接触をすべて避け、人間を恐れ、ほぼ訓練不能な状態になってしまった。これは生後8週目頃を境に、人間との接触に対する子犬の反応が、接近から回避に移りかわっていくことを示唆していると考えられる。
これはつまり、生後4週から8週の間が基本的な社会的関係が形成される重要な時期であることがいえるのである。」


 

 

 

 

 

 




トップページドッグカフェショップ情報お客様サポート

Copyright (C) 2005 Ruffian. All rights reserved.